10.18丸の内ピカデリー他 全国公開

公開記念3日連続舞台挨拶 実施決定!
メインビジュアル
この映画、予測不能。

INTRODUCTION

『カメラを止めるな!』旋風で、2018年度の日本映画界ならびに世界中の映画祭を席巻した上田慎一郎監督。大注目の劇場長編映画第2弾『スペシャルアクターズ』はまたもやワークショップで発掘した、個性豊かなノンスター俳優たち15人と抜群のチームワークを見せる快作に仕上がった!

本作は、「作家主義」×「俳優発掘」を揚げ、2013年に始動した【松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト】の第7弾企画となるもの。オリジナルの脚本の下、ワークショップで発掘した俳優たちによる演技が高い評価を受けている企画で、今回はシリーズ最多1500通を超える応募者があり、2日間のワークショップを経て、ユニークな経歴のメンバー15人が選出された。

主人公は緊張すると気絶してしまう売れない俳優の和人(大澤数人)。子供の頃に憧れていた超能力ヒーロー映画「レスキューマン」のVHSを擦り切れるほど見直しては自分を奮い立たせるが、なかなか世の荒波に立ち向かうことができない。そんな時、疎遠になっていた弟、宏樹(河野宏紀)が突然、和人の前に現れる。宏樹は日常の中で演じる仕事、つまり演じることを使った何でも屋「スペシャルアクターズ」に所属する俳優になっていた。家賃の支払いも滞る、うだつの上がらない和人を社長に会わせ、事務所に引き入れる宏樹。ある日、スペシャルアクターズに、カルト集団ムスビルから旅館を守ってほしいという依頼が入る。あろうことか、和人がカルト集団を撃退する計画の要となる役に選ばれてしまう。果たして和人はこのミッションを成功させることが出来るのか?

上田監督はワークショップでの佇まいと表現を厳選し、メンバーを決めた上でオリジナルストーリーを創作。メンバーの特性を最も生かす役割、シチュエーションを考えた結果、「演技による人助け」という物語が浮かび上がった。この物語には劇中のキャラクターたちの奮闘と、この企画に応募してきた生身の俳優たちの挑戦も重なりあっている。『カメラを止めるな!』を彷彿させる二転三転する予測不能な展開と溢れる映画愛。今回も、チームで何かを成し遂げようとする大人たちの健闘ぶりに、上田監督の不器用な表現者たちへの果てしない愛と優しい眼差しを感じるに違いない!

STORY

超能力ヒーローが活躍する大好きな映画を観てため息をつく売れない役者の和人。ある日、和人は数年ぶりに再会した弟から俳優事務所「スペシャルアクターズ」に誘われる。そこでは映画やドラマの仕事の他に、依頼者から受けた相談や悩み事などを役者によって解決する、つまり演じることを使った何でも屋も引き受けていた。そんなスペアクに、”カルト集団から旅館を守って欲しい”という依頼が入る。ヤバ目な連中相手に計画を練り、演技練習を重ねるスペアクの役者たち。しかし、和人にはみんなに内緒にしている秘密があった。極限まで緊張すると気絶してしまうのだ。あろうことか、このミッションの中心メンバーにされた和人。果たして、和人の運命やいかに!?

CAST

スペシャル・アクターズ 役者[大野和人]大澤数人 1984年8月14日生まれ 愛媛県出身。/役者・和人の弟[大野宏樹]河野宏紀 1996年1月22日生まれ 神奈川県出身。/社長[富士松卓也]富士たくや 1974年11月12日生まれ 神奈川県出身。/社長の娘(演技指導係)[富士松鮎]北浦愛 1992年11月26日生まれ 東京都出身。/社員(シナリオ担当)[田上陽介]上田耀介 1992年9月3日生まれ 兵庫県出身。/役者[清水八枝子]清瀬やえこ 1990年1月13日生まれ 長野県出身。/役者[丹後真由]仁後亜由美 1984年12月1日生まれ 東京都出身。/役者[鬼塚]宮島三郎 1981年8月4日生まれ 富山県出身。/ムスビル ムスビル(教祖)[大和田多磨瑠]淡梨 1997年8月11日生まれ 兵庫県出身。/ムスビル(教祖の父)[大和田克樹]三月達也 1973年3月23日生まれ 大阪府出身。/ムスビル(幹部)[七海]櫻井麻七 1992年9月15日生まれ 山口県出身。/ムスビル(幹部)[河田隆弘]川口貴弘 1977年5月2日生まれ 北海道出身。/信者[麻奈]南久松真奈 神奈川県出身。/信者[山本]山下一世 1990年6月13日生まれ 徳島県出身。/旅館めぶき 旅館女将・依頼者の姉[津川里奈]津上理奈 1992年9月17日生まれ 奈良県出身。/依頼者[津川祐未]小川未祐 2001年3月25日生まれ 東京都出身。/旅館めぶき 番頭[廣瀬]広瀬圭祐 1985年10月13日生まれ 茨城県出身。/メンタルクリニック先生[原田拓己]原野拓巳 1991年8月20日生まれ 福岡県出身。

STAFF

[監督・脚本・編集・宣伝プロデューサー]上田慎一郎

1984年生まれ、滋賀県出身。中学生の頃から自主映画を制作し、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。2009年、映画製作団体PANPOKOPINAを結成。国内外の映画祭で20のグランプリを含む46冠を獲得。2015年、オムニバス映画『4/猫』の1編『猫まんま』の監督で商業デビュー。妻であるふくだみゆきの監督作『こんぷれっくす×コンプレックス』(15)ではプロデューサーも務めている。「100年後に観てもおもしろい映画」をスローガンに娯楽性の高いエンターテイメント作品を創り続けている。劇場長編デビュー作『カメラを止めるな!』は動員数220万人以上、興行収入31億円を突破し、2018年の最大の話題作となったことは記憶に新しい。本年8月16日に中泉裕矢、浅沼直也との共同監督作『イソップの思うツボ』が公開。主な監督作:短編映画『ナポリタン』(16)、『テイク8』(15)、『Last WeddingDress』(14)、『彼女の告白ランキング』(14)、『ハートにコブラツイスト』(13)、『恋する小説家』(11)、長編映画『お米とおっぱい。』(11)。

[企画] 深田誠剛

1965年生まれ、神奈川県出身。1989年松竹(株)入社。企画を務めた『父と暮せば』(04/黒木和雄監督)で第24回藤本賞特別賞受賞。「作家主義×俳優発掘」を理念として、『滝を見にいく』(14/沖田修一監督)から開始した松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクトで日本映画界に新風を吹き込む。『恋人たち』(15/橋口亮輔監督)で、第35回藤本賞奨励賞受賞。

[録音] 宋晋瑞

1977年生まれ、福岡県出身。録音技師として携わった主な映画は、『同級生』(08/深川栄洋監督)、『君と歩こう』(10/石井裕也監督)、『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(12/若松孝二監督)、『ほとりの朔子』(14/深田晃司監督)、『メランコリック』(19/田中征爾監督)など。

[撮影] 曽根剛

『カメラを止めるな!』で日本アカデミー賞優秀撮影賞受賞。『イソップの思うツボ』(19)など上田慎一郎監督作を多数撮影。監督もしており『ゴーストマスク~傷~』が19年9月公開、モントリオール世界映画祭招待。『二人小町』が20年公開予定。『透子のセカイ』(19/監督)が上海国際映画祭招待。他『口裂け女in L.A.』(16/監督)『9つの窓』(16/監督)『台湾、独り言』(17/監督)『パリの大晦日』(17/監督)など。

[監督補・宣伝デザイン]ふくだみゆき

1987年生まれ、群馬県出身。大学在学中にアニメ制作を開始し、数本の短編アニメを監督する。卒業後、映画監督を目指し上京。13年短編実写映画『マシュマロ×ぺいん』を監督。続く『こんぷれっくす×コンプレックス』(15)は、第72回毎日映画コンクールで自主制作アニメで史上初となるアニメーション映画賞のほか、数多くの映画賞を受賞した。17年監督、脚本で短編映画『耳かきランデブー』を発表。本作では監督補及び、上田の前作『カメラを止めるな!』から引き続き宣伝デザインを担当している。

[照明] 本間光平

1990年生まれ、福島県出身。照明技師として携わった映画は、『闇金ドッグス2』『闇金ドッグス3』(16/土屋哲彦監督)、『夜明けまで離さない』(18/森岡利行監督)、『血まみれスケバンチェーンソー』シリーズ(16・19/山口ヒロキ監督)、『こはく』(19/横尾初喜監督)ほか。

[音楽] 鈴木伸宏

1985年生まれ、滋賀県出身。ill hiss cloverのギターボーカルとして、2011年タワーレコードで行われたオーディション「Knockin’on Tower’s Door vol.1」にて、1000組を超える中からファイナリストに選ばれる。同年「Dance in the clover」で全国デビューを果たす。15年ill hiss clover活動停止以降は、楽曲提供を中心に活動中。19年上田慎一郎、ふくだみゆきと共に株式会社PANPOCOPINAを設立。『カメラを止めるな!』(18)で第42回日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。

[美術] 秋元博

1975年生まれ、神奈川県出身。美術監督として映画のみならずTVドラマ、バラエティ番組、映画、CMなどで幅広く活動。主な作品に「TWO WEEKS」(19/CX)、「東京独身男子」(19/EX)、「ヒモメン」(18/EX)、「未解決の女」(18/EX)など。映画では『トリハダ‐劇場版‐』(12/三木康一郎監督)、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『美人が婚活してみたら』(18/大九明子監督)などがある。

[音楽] 伊藤翔磨

1986年生まれ、三重県出身。大阪芸術大学音楽学科卒後、門倉聡、℃-ute、SHE IS SUMMER、majikoなど、様々なアーティストのライブ、レコーディング、TV収録にギタリストとして参加、またコンポーザーとしてTVドラマ『探偵オブマイハート』(05)、TVCM 株式会社ベルコ『Art Bell Ange Nagoya』などに楽曲提供している。『カメラを止めるな!』(18)で、第42回日本アカデミー賞優秀音楽賞を鈴木伸宏らと共に受賞。

PRODUCTION NOTE

2017年11月 ワールドプレミアとなった6日間限定の先行上映『カメラを止めるな!』の最終日、松竹ブロードキャスティングの深田誠剛プロデューサーは産声を上げたばかりのこの作品と出会い、深い感慨に浸っていた。先の読めないストーリー展開、ノンスター俳優たちの適材適所のパフォーマンス、映画の仕掛けを全身で受け止め、熱を帯びて喜び笑う観客たち。新しい才能の出現に立ち会った彼は、新たな作家性の開発とワークショップによる俳優の発掘を目指す松竹ブロードキャスティングオリジナル映画企画にぴったりな存在、それが上田慎一郎だと確信する。余韻を味わうために敢えて徒歩で帰る中、彼は即座に第7弾の企画は上田しかいないと決断、社内の稟議を取る前に、その場で電話にてオファーをした。もともと上田監督は第3弾『東京ウィンドオーケストラ』の公開初日に作品を鑑賞して深田Pと知り合っており、上田監督も快諾し、企画はすぐに始動する。

はずだったのだが、意外にもこの企画は難産の道をたどることになる。というのも、劇場公開がスタートするやいなや、瞬く間に『カメ止め!』ブームに火が付き、上田監督から、次の企画をじっくり考える時間が失われてしまったからだ。ようやくプロジェクトが本格始動したのは2018年も押し詰まったころ。ここからは時系列で説明する。
2018年12月に第7弾の企画始動を発表し、ワークショップ開催を告知。全国から1500通を超える応募があり、年末年始にかけての書類選考でまず200人に絞られる。そこからさらに19年1月のオーディションで50人に絞られ、2月上旬にワークショップ形式でのオーディションを敢行。

その後、最終15人に絞って3日間のワークショップを行った。上田監督は、元々設定していたストーリーに、選んだ俳優たちをはめ込むのではなく、まずは個性豊かなメンバーを選出した上で、彼らの武器を最大限に生かすストーリーと配役をまるでパズルをはめ込むかのようにあて書きし、細かくデザインしていった。当初はポンコツ5人の超能力者がテロリストを倒すSFアクション映画を想定していたという。キャストにプロット展開もしていたが、20ページほど書いたところで頓挫。カメ止めの次回作ということもあり「こんなにプレッシャーを受けたのは人生で初めて」という状況下におかれ、何度か気を失いそうになる日々が続いた。遂にはキャストにゼロから企画を考え直す旨を伝える。15人のキャストは、脚本に行き詰った上田の打開策として、企画会議から全員が参加し、積極的にアイデアを提案。この話し合いの中から、「詐欺」「カルト集団」という作品のキーとなる言葉がいくつも登場し、まさにチーム一丸となって脚本づくりにまい進した。4月にようやく今の形のプロットが完成し、4月16日に脚本初稿が完成。緊張すると気絶する役者志望の青年という主人公の設定は、5月7日の決定稿で加わった。

上田慎一郎の公私にわたるパートナーで、自身もアニメーション「こんぷれっくす×コンプレックス」で2017年度毎日映画コンクールにて《アニメーション映画賞》を受賞しているクリエイター、ふくだみゆきも監督補、宣伝デザイン担当として企画の段階から参加、「今回、上田と共にキャストを選ぶにあたって、チームとして映画を一緒に作りたいと思う人を選んだ」と語る。通常のワークショップと違い、上田のセレクション基準は独特で、「美男美女で器用な人はメジャー映画で観ればいい。今回の映画では、不器用だけど、元々人間として持っている個性が魅力的な人を選びました」(上田)と語る。

その結果、主人公和人に選ばれたのは大澤数人だ。応募時、上田監督と同い年の35歳、この10年でわずか3回しか芝居の仕事をしたことがなく、実は俳優をしていることを両親さえも知らなかったというキャリアの持ち主である。大澤と和人の弟、宏樹役の河野宏紀は「ワークショップの早い段階から目が離せなかった。愛くるしくて二人のコンビ感もとてもよかった」(ふくだ)。また、カルト集団に乗っ取りを図られる老舗旅館の跡取り娘、津川里奈に大抜擢された津上理奈はカメ止めの初期の頃から大ファンだったというOL。Twitterで上田監督の「迷っているなら応募して」との投稿に勇気を得て、会社のトイレ内で自撮りした社員証をぶら下げたままの写メで応募し、見事大役をつかみ、有給休暇を取って撮影に参加した。他にも応募当時は結婚相談所に勤務する者がいるなど、異色の職歴のメンバーが集結。逆に是枝裕和監督の『誰も知らない』で、柳楽優弥演じる主人公の妹役を演じ、早くから注目された北浦愛のキャリアが珍しく感じられるほどだ。

クランクインは2019年5月14日(火)。撮影期間は19日間で、クランクアップは6月1日(土)。演技を使ったなんでも屋、スペシャルアクターズの要素に加え、カルト集団ムスビルに、和人が幼い頃から憧れている超能力ヒーロー「レスキューマン」など美術の要素も多彩。
スタッフは撮影:曽根剛、照明:本間光平、録音:宋晋瑞、美術:秋元博、装飾:東克典、音楽:鈴木伸宏、伊藤翔磨。『カメ止め』で映画作りの高揚感を描いた上田は、今回、新たな助っ人たちを得て、新たなる予測不能な痛快エンタテインメントに挑んだ。上映時間、1時間49分。和人は気絶しても、観客は一瞬たりとも目を離してはいけない!

2019年10月18日(金)全国ロードショー